図書館で借りて読了
本書は、ユダヤ人としてアウシュヴィッツに囚われ、奇蹟的に生還した著者の強制収容所における一心理学者の体験である。
約3年の強制収容所生活から生還を果たした精神科医のヴィクトール・フランクルは、妻、両親、兄弟が収容所で死んだことを知りました。収容所生活でフランクルの生きる希望であった妻を見ることはもうありませんでした。
その後、怒りの告発ではなく冷静な視点で収容所での出来事を記録するとともに、極限の環境の中で、人間は、何に絶望し、何に希望を見出すのかを克明に描き出しました。それが『夜と霧』です。
普段、InstagramやYouTubeで新しく読む本を捜しているとよく出てくる本です。
『人生観が変わる!』
『死生観が変わった!』
『必ず読むべき本!』
みたいな感じで、20年ソコソコくらいしか生きてない鬱陶しい意識高い系のインフルエンサーがオススメしてきます。
「これで、人生観も死生観も変わらかったら、どうしよう😥」と読む前からハードルが高かったです。
結論、非常に勉強になりました。が、人生観も死生観もそんなに変わりませんでした。
↑これだけ見ると、感受性のないオジサンなんだな。と思われるかもしれません。しかし、やぎ氏なりに考察してみました。
その結果、同じくユダヤ人と強制収容所をテーマとした映画、2作品による影響ではないかと思います。
小学生の頃に観た『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997年)と中学生の頃に観た『戦場のピアニスト』(2002年)から受けたインパクトがあまりにも強すぎて、すでに死生観や人生観に多大なる影響を与えていたためと思われます。


上記の2作品はやぎ氏がノスケにオススメするために作った『やぎ映画100選』にも選ばれている作品です。
だからと言って『夜と霧』の価値が落ちる訳ではなく、読んでおいた方が良い本であることは間違いないと思います。
この本は図書館で借りて、一度しか読んでいません。ですが、この本は本棚に納めておくべき本だと思いました。
やぎ氏は新板を読みましたが、旧版はヴィクトール・フランクルにも直接会って、解放直後のアウシュビッツにも行ったことがあり、自身も特攻兵として戦争を終えた方が訳した無骨な内容となっているそうです。
機会を見つけて、旧版も読み、新板も、もう一度読んでみたいと思いました。
著者のヴィクトール・フランクルがアドラー心理学を学んだ心理学者であったというのも興味を引くところでした。
例によって、やぎ氏が学びになった文章や残しておきたい言葉を記録しておきます↓
「アウシュヴィッツに到着して二日めの夜…ふいにしんとしたと思うと、ヴァイオリンが限りなく悲しい、めったに弾かれないタンゴを奏ではじめた…ヴァイオリンは泣いていた。わたしのなかでも、何かが泣いていた。この日、24 歳の誕生日を迎えた人がいたからだ。…その人とは、わたしの妻だった。」
「いい人は帰ってこなかった」
「人は何事にも慣れる存在だ」
「この世にはふたつの種族しかいない、まともな人間とまともではない人間だ」
完

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